EVAフォームについて
EVAとは、Ethylene-Vinyl Acetate エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂の略称で、ポリエチレンよりも柔軟性と弾力性を持つ、用途が広く優れた熱可塑性合成樹脂のひとつです。ポリエチレン樹脂を基材とした発泡体です。
ポリエチレンフォームと比べ、復元性が高いことが特徴です。
軽量性、加工性、柔軟性、耐薬品性が高く、生活雑貨からスポーツ用品、梱包、建築部材など幅広い分野で使用されています。
EVAフォームの詳細
材質名 | EVAフォーム |
標準サイズ | 1000mm×2000mm(厚み1.5mm~30mm程度まで対応) |
密度 | - |
硬度 | 10°~75°(アスカーCタイプ) |
代表的な用途
クッション、各種緩衝材、防護材、目地材、看板用ボード、玩具、床材(マット)、浴室用マット、ノベルティ商品など備考
■熱的性質-20℃~60℃での連続使用が可能です。
燃やすと熱分解が起こり、酢酸が発生するので注意が必要です。
寒くなっても硬くなりにくく、ゴムと変わらない性質をもっています。
■耐対候性
EVAは耐候性に優れ、長期間の屋外暴露試験でも表面劣化を起こしにくく、耐オゾン性も極めて良好です。
■耐薬品性
EVAは弱酸、アルカリ、各種の無機、有機薬品には比較的安定した性質をもっていますが、トルエン等の芳香族系、クロロベンゼン、テトラクロロエチレン、強酸、ガソリン、鉱物油には侵されるため、使用の際には事前のテストが必要です。
■軽量性
比重が約0.95と軽いので塩ビやゴムに比べて製品の軽量化が図れます。
■環境性
熱可塑性樹脂であるためリサイクルが容易であるとともに、塩素を含んでいないためダイオキシンが発生しません。
また、可塑剤を必要としないので、移行汚染の心配がありません。
■その他
顔料を混ぜることで着色できるため、ゴムに比べ装飾性に優れます。
熱融着のような加工でジョイントすることも可能です。